一度住んだら街から出られない!? 池袋は遊びだけでなく、暮らすにも最適ってホント?

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東京を代表する繁華街の一つ「池袋」。「遊びに行く街」のイメージが強い池袋ですが、実は最近、再開発の進行も相まって、「住みたい街」として変貌を遂げているんです。

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●2020年に向けて大規模な街づくり改革が進行中

まずは、池袋について簡単に紹介しましょう。池袋は、豊島区に属する池袋駅を中心に広がる副都心です。

池袋駅にはJRや東武鉄道、西武鉄道、東京メトロ(丸ノ内線・有楽町線・副都心線)など、計8路線が乗り入れているため、都心へのアクセスも快適。

■池袋駅から主要駅への所要時間
新宿駅......5分(埼京線直通)
渋谷駅......約11分(副都心線直通)
東京駅......約16分(丸ノ内線直通)
品川駅......約28分(山手線直通)
(※乗車時間だけの記載です。ジョルダン乗換案内参照)

駅構内には商業施設「Echika(エチカ)池袋」があり、グルメからファッションまで、トレンド感のあるショップが集結しています。さらに、「東武百貨店」「西武百貨店」「パルコ」「ルミネ」といったショッピング施設が直結していて利便性も抜群です。

また、豊島区は「国際アート・カルチャー都市構想」を掲げ、区を挙げて街づくりに取り組んでいます。たとえば、2019年には東京芸術劇場のある池袋西口公園を「劇場公園」として全面リニューアル予定。また、2020年には、計10スクリーンのシネコン、個性が異なる8つの劇場、そして新区民センターを擁する新複合商業施設「Hareza(ハレザ)池袋」がオープンを控えています。

池袋の街は2019年から2020年にかけて、大きな変貌を遂げそうです。

●芝生の広場で充電!ピクニック気分を味わえるスポットが生活圏内に

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そんな池袋で叶う暮らしを探るべく、街歩きの案内人をお願いしたのが、メディア運営から飲食店まで幅広い事業を手掛ける八木彩香(やぎ あやか)さん。自身も池袋駅近くに住み、バーを経営しています。

「池袋からほとんど出なくなりました」と語る八木さんとの街歩きのスタートは、池袋駅東口から徒歩5分、2016年にリニューアルオープンした「南池袋公園」から。かつては、暗い雰囲気が漂っていた公園だったそうですが、一面に芝生が広がり青空が抜ける空間に。この開放感は、まさに都心のオアシス!

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「園内は自然を肌で感じられるので、とても気持ちがいいです。私も好きな場所ですが、池袋に住む友人らにおすすめスポットを聞くと、みんなここを挙げるくらい、憩いの場になっています」(八木さん)

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そして、南池袋公園に足を運んだら、ぜひ訪れたいのがカフェレストラン「RACINES(ラシーヌ)FARM TO PARK」。陽光が射し込む吹き抜けの店内は、大きな窓から芝生の緑が一望できます。天気がいい日の気持ち良さったらありません。

「ここは、南池袋にある焼きたてパンがおいしくて有名な『RACINES BISTRO(ラシーヌ ビストロ)』の姉妹店なんです。だから味もばっちり! モーニングやランチ、カフェ、ディナーと、店内だけじゃなくてテイクアウトもできるので、芝生でピクニック気分を満喫できますよ。ちなみに、Wi-Fiがつながるので、私もたまにここで仕事をしています」(八木さん)

最近、野菜不足で......と八木さんが注文したのは、「オーガニックサラダとローストチキン」。フレッシュな地方野菜が見た目にも美しく、自家製ドレッシングでいただきます。カリカリで香ばしいカンパーニュもついているので、ボリュームも満点。

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また、濃く煮出したコーヒーと大阿蘇特濃牛乳、さとうきびが原料の洗双糖をあわせた「カフェ・コンレチェ」をはじめ、「豊島」の名前とかけたオリジナルの樽生クラフトビール「リッチアイランド(ユタカナシマノビール)」など、ここでしか飲めないドリンクも要チェックです!

●フクロウのお守りで家内安全!神社や個性派書店など寄り道スポット満載

続いて、池袋駅西口一帯の鎮守であり、池袋に暮らす人たちのパワースポットとして親しまれている「池袋御嶽神社」へ。

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池袋駅西口から徒歩10分ほど歩くと、街のにぎやかさから雰囲気が変わり、閑静な住宅街の一角に鳥居があらわれます。

鎮座の起源は、1573年から1592年頃といわれる由緒正しい神社。有名な戦国大名・武田勝頼の家臣団が甲州から逃れてこの地に辿りつき、持参してきた神宝でこの地に神社を造営したとも言い伝えられているそう。

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池袋の「袋」とフクロウの音が似ていることから、池袋御嶽神社では、苦労を除き(不苦労)福を呼び込む(福籠)神として、 フクロウのお守りや熊手が授与されるのだとか。

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「フクロウのお守りがすごくかわいんです! ローカルな神社なので、池袋で暮らしはじめるなら一度は参拝に訪れたい場所ですね」(八木さん)

そして、文化的な気分の日のお散歩ルートに組み込みたいのが、「天狼院書店」。

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池袋に2店舗、福岡と京都にそれぞれ1店舗ずつ展開する本屋さんです。今回は、2013年にオープンした一号店の「東京天狼院」を訪ねてみました。
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ビルの2階にある店舗は、さながら小さな雑貨屋さんやレコードショップのよう。小説からビジネス書などラインナップは豊富。書籍はトレンドものからニッチなものまでそろいます。

とはいえ、よくある街の本屋さんとも一線を画しているところが、「天狼院書店」の魅力でもあります。

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「"READING LIFEの提供"をコンセプトにしており、本だけではなく体験を売れる本屋を目指しています。店内もカフェのようにくつろげるよう、ドリンクを飲めますし、こたつも用意しています」と話すのは、店長の川代紗生さん。

さらに、書店ながら多種多様なイベントも実施しているところも、ここならでは。ライティングのゼミをはじめ、「フォト部」「デザイン部」「漫画部」などの部活も盛んで、参加者同士が交流する機会も多いのだとか。

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「先日も、東京と福岡のお客さんがつながって、飲みに行ったみたいです。共通の価値観を持つ友だちが見つかるのも、天狼院書店の魅力かもしれません。また、ゼミは本格的な指導に定評があって、卒業生の中には著者デビューした人もいるんです」(川代さん)

天狼院書店は本屋さんの垣根を超えて、コミュニティが生まれる場や自己実現の場として、街になじんでいるようです。

●池袋の奥深さ極まる新進気鋭なカフェでほっと一息

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散歩の途中でちょっとひと息つきたくなったら、「雑誌のカフェ特集でも引っ張りだこの『COFFEE VALLEY(コーヒーバレー)』がおすすめです」と八木さん。流行に左右されない本格派のコーヒーがいただけるおしゃれカフェです。

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「いろいろなコーヒーから、これだという味を見つけてもらいたいです」と話すのは、店長でバリスタの小池司さん。ワーキングホリデーでロンドンに在住していたとき、最初に飲んだエスプレッソの味に感動したことをきっかけに、コーヒー文化に"ハマった"のだそう。

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コーヒーの奥深さを知ってもらいたいと、カフェではあまり目にしない飲み比べセットも用意。同じ豆をエスプレッソ、マキアート、ドリップの3種類で試すことができます。それぞれの飲み方による味の違いを知ることで、好みの幅が広がりそうです。

また、コーヒーと相性のいいトーストも、カフェ好きの間で有名な「パーラー江古田」からオリジナルに開発してもらった食パンを仕入れているとのこと。

ちなみに、小池さんに池袋の魅力を聞いてみると、「街自体はコンパクトですが、若い人から高齢の方まで、幅広い世代の人がとてもエネルギッシュに行き交っていて、そのごちゃごちゃ感が魅力だなと思っています」

●池袋の街はまるで四次元ポケット......街歩きの〆は仲間ができるバーへ

そして、街歩きの最後は八木さんが経営しているバー「サカタビ」へ。

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2017年11月にオープンしたばかりのサカタビは八木さんと、大学時代からの親友で店長の大樹さんが共同で立ち上げた"旅する酒場"。ちなみに、八木さんは、大学卒業後は自転車日本一周経験者。松井大樹さんも学生時代にバックパッカーで世界一周の旅をしたそうで、外資系製薬会社に就職したものの、人がつながる場をつくりたいと独立にいたったそうです。

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バイタリティあふれる気さくな二人と会えるサカタビ。ひとたびカウンターに座れば、すぐに周囲と仲間になれるとあって、毎日店内は一体感にあふれているそう。

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また、旅をテーマにしているとあって、日本各地のソウルドリンクも用意。取材で訪れた日は、ちょうど鳥取県大山がフィーチャーされていました。大山が誇るご当地ブランド『白バラ牛乳』を使ったカクテル(写真左)は濃厚でまろやか。

「僕たちは、日本各地の郷土を感じるドリンクを『シードドリンク』と呼んでいるのですが、シードは種を意味しています。『大山ってどんなところ?』、『白バラ牛乳って何?』のように、会話の種になればいいなと思っています」(松井さん)

ちなみに、白バラ牛乳は、鳥取県民にとっては学校給食でおなじみのソウルドリンクだそう。

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フードも充実しているので、食事も楽しめます。

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旅好きをはじめ、面白い人たちに出会いたい願望を募らせている人にはぴったりのお店。仕事帰り、家に直行する前にふらっと立ち寄りたくなるスポットです。

最後に、八木さんに池袋の魅力を伺いました。

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「池袋はたとえるなら、ドラえもんの四次元ポケットみたいな街ではないでしょうか。『アレがほしい!』と求めれば、だいたい見つかる気がします。 グルメにしても、ショップにしても、こだわりが強い専門店が多いです。だからといってそういうお店ばかりではなく、百貨店や家電量販店もあって、何でもそろうので、池袋に住みはじめてから、あまりほかの街に出なくなっちゃいました。それくらい、毎日生活していて飽きない街だと思います」

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取材・執筆:末吉陽子
編集者・ライター。1985年、千葉県生まれ。日本大学芸術学部卒。コラムやインタビュー記事の執筆を中心に活動。ジャンルは、社会問題から恋愛、住宅からガイドブックまで多岐にわたる。
http://yokosueyoshi.jimdo.com/

記事編集:有限会社ノオト

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